縄文のある風景

古里の四季折々に、ゆったりと流れていたであろう「縄文」に思いを重ねて

お盆の準備2

 今日は、提灯の陰干し。

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 五島のお盆で特徴的なのは、お墓の前に盆提灯を掲げることでしょう。お墓一基に最低一つ(最近では○○家の墓という形でまとめていますが、以前は、一基ずつでした)。初盆の家庭では、多い所で十数個。故人もさぞや眩しかろうと思うほどの数を掲げます。ここの集落では、初盆が二家庭。片方は、私の叔母(母の妹、昨年9月死去)です。従姉妹達は、12日に来島とか。仕事を持ってますと、時間が自由になりませんネ~。

 さて、お盆の話を続けましょう。私が子供の頃は、日が落ちて暗くなる頃から、提灯に火をいれていました。その後は、よそのお墓へお線香を手向けるため、お墓中を回ります。とっぷりと日が暮れる頃、子供達の饗宴、即ち、ドンパチ(投げ玉=かんしゃく玉)を含めた、花火大会です。なお、子供の頃の爆竹は、現在とは少し違う感じはしていますが、記憶は曖昧です。そのかわり、表現は難しいですが、ピストル型の爆発物(?)はありました。「矢」と呼んだ、ロケット花火の記憶はあります。当時、長崎市まで買い出しに行ければ、珍しい花火が手に入ったとは想像できますが、その頃は、海向こうなど、完全な異国でした。

 

 最近は、夕方5時頃(かなり明るい時間)からの提灯火入れ。ろうそく一本が燃え尽きるかどうかの時間で、提灯撤去。お年寄り、それも、遠方からの人もいるので、無理ないのかなとも思うのですが、かなりの違和感があります。子供の頃のお盆行事「スタート時間」が、最近では、「終了時間」なのですから。特筆すべきは、子供達の嬌声が皆無だと言うことです。従って、墓地での花火は殆ど見られません。「花火するなら、海岸へ行け!」が、暗黙の了解です。ここにも、「社会的ゆとり」が失われつつあるようです。

 今年も、寂しいお盆でしょうか。子供一族が来てくれると言うことで、わくわくしては居ますが・・・。一昨年は、私の子供一族を含め、初盆等々で大勢の人が集まる予感があったので、皆に声かけ、集団バーベキューを開催。大好評でした。この集落に、これ程人が集まるのかというほど・・・。今年は?できれば、「Uターンを!」と、口説きたいのですが。

 

 こういう時には、和み。移住前咲かせていた〈白〉と、お馴染みコラボゴーヤの2ショットです。では、お休みを。

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