縄文のある風景

古里の四季折々に、ゆったりと流れていたであろう「縄文」に思いを重ねて

精霊船(しょうろうぶね)

 お盆の15日には、精霊船を流します。

 初盆の家は豪華に、その他の家はそれなりに・・・という慣習でしょうか。今日は、バタバタしていて、初盆の叔母の精霊船のショットを掲載できませんでした。

 お昼過ぎのこと「あら、提灯が・・・byカカ」。そうなんです、精霊船に乗せる小提灯が手元に無いのです。過去、移住前の土地から五島へ通うときは、かなりの準備をしてくるので抜かりは無いのですが、今回ばかりはアウト。

 で、急遽買い出し。先ずは隣の集落。アウト(買い求め先のお店で逆に「買い忘れた。買ってきて。」とのこと。)。有川まで走りました。あちこちに寄り、最終的に「ここには絶対にある」という所に、最後のお願い。「あ、もうしまったのかも、精霊船用の提灯ですよね?」。首尾良くゲット。帰りは、頼まれていたお店の人にも届けました。

 

 精霊船流しの様子を少し。

 まず、通常の流し位置から。

 

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 何故かしら、今年は人が多いようです。初盆をお迎えするご家族でしょうか。これに反するように、私たちの流し場(初めての所です)。

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中央に浮かぶ淡い光を奏でている物が「精霊船」。初盆等、きっちりする家庭は和船型の精霊船を造りますが、大方は「適当な紙の箱を使った」ものです。ただ、殆どが、自然と一体化する組成物ですので、海にも優しくなります。

 精霊船は、一旦沖へその後西へ・・・所謂、西方浄土へと、旅立ちます。

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ショットは我が家の精霊船(毎年の作成者はカカ、今年の箱は、岡山直送の白桃の箱)。両サイドの明かりが、提灯。

 

    縄文人も、埋葬(人の尊厳)をしていた?