縄文のある風景

古里の四季折々に、ゆったりと流れていたであろう「縄文」に思いを重ねて

来訪者と猪除け

 屋内でハンガー掛け取り付け中、外で誰かがあないを乞う声「入り口は何処ですか~」。カカ急ぎ現場へ

  現場はここ↓我が家の表側です。「柵」にご注目。

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 実はこれ、猪除けの柵を取り付けた物で、本家の叔父夫婦から作業して頂いた物です。写真手前正面付近が出入り口となっています。この我が家の柵類、4~5年前になりますでしょうか、家の周りを完全に囲んでしまいました。従って、柵の中(ン外?)にあるのは、我が家と本家。両家に入るには、本家に二つ、我が家に一つの柵付きドア(?)を通過しなくてはなりません。昨年亡くなった叔母が、生前「お前達の家には鍵んかかっちょっけんめんどくさか。」と、よくこぼしておりました。本家は簡単に操作できる「閂式」我が家は「紐くくり式」です。

 

 で、件の来訪者・・・なんと、母校の同級生。何でも「ヒト月過ぎたから、そろそろ訪ねても良かろうと思って来」てくれたらしいです。有り難いことです。

 同級生曰く「(我が家が駐車場にしている所)から下りてくれば近道と思ったが、終点(海岸縁)まで行って、上ってきた。が、(本家の)門が閉まっていたため、引き返して、この道を上がってきた。」

 無理もないことです。彼が最後にここを訪れたとき、まだ、柵類は設置されていなかったのですから。彼には、周りの柵類の説明、その時、昔の通学路を発見。あまりの草茫々に唖然としていたようでしたネ。この昔の通学路は我が家の前を通り、峠まで伸びていました。今でも時々夢に出てきます(殆どが遅刻する夢ですが)。恐らく、現在使用している道路(この道路ができたので海岸縁まで車が走行できる)ができた時点で使用されなくなり、途中にある段々畑も放置畑となり・・・ということで、植物たちが伸び伸びと育ったのでしょう。このことは又、猪跋扈を助長することになります。

 

 彼とは、他の同級生の動向、母校の過疎状態等暗くなる話・・・等々。

再会を期し、私の叔母に貰ったタマネギを手に帰宅しました。「ヨカ」ですね~、これが古里。変に肩肘を張らずに生きていれば、それこそ、「しゅうだんじえいけん」みたいな一部の人間を潤すシステムには進みにくいんでしょうけど。

 

 ここ、上五島にはIターン組も結構多く、それも若い人達が多いと聞きます。田舎暮らしをすてきな物にするため、皆さん頑張っていらっしゃる。こうなれば、じげもん(地元の人の意)も一踏ん張りです。

 

   仕事がないから帰れない・・・ではなく、

        生活を楽しむために帰る・・・

                     ではどうだ!